母は綺麗好きで、いつも掃除ばかりしていました。
食器棚のなかのコップお皿は整然と並んでおり
引き出しもどこを開けても綺麗に整理整頓されていました。
子どもの頃の私たち兄妹が 散らかしたり 汚したりすると
すぐに母は掃除をしたり片付けては よく注意されていました。
そんな母と正反対の私は、忘れ物や無くしものが多く
カバンや財布のなかはいつもぐちゃぐちゃで。。
大人になった今でもその性格は基本変わっていません。
気を抜くとすぐに出しっぱなしおきっぱなし。
きれいが正義
そんな母に育てられた私は 整理整頓できてきれいな状態が正しく
それをできないことは ダメなんだと そんな価値観になっていました。
しかし 私の性格や特性ではそれをキープすることが難しかったのだと思います。
親に注意されたり 無くしものをするたびに、自分を責め悲しい気持ちになっていた記憶があります。
そしてそのままの価値観で私は子育てをすることになりました。
母親になった私は、やはり自分の母がしてくれたように
自分の子どもにも 規則正しい 綺麗で整った環境を作ってあげたいと考えていました。
母の愛情を履き違え 強迫観念のような 感覚だったと思います。
限界が来た
そんな状況で子育ては上手くいくわけもなく
本当にしんどい時期がありました。
ただでさえ 寝不足で判断力の鈍った頭で 赤ちゃんを守り育てなければという責任感やプレッシャーで体力的にも精神的にも 追い詰められ ほぼ産後鬱の状態でした。
それに加えて 綺麗が正義だと思い込んだ私は掃除ばかりしていました。
汚したり片付けない夫には当たり散らし 子どもにさえも怒鳴ってばかり
限界はすぐに訪れ 価値観を変えざるおえない状態になりました。
もう イライラして 家族と仲良く過ごせないなら 掃除なんてしなくていい!
そう思えるようになりました。
毎日掃除機をかけていたのをやめて
拭き掃除もやめて
風呂掃除やトイレ掃除も汚れてから
布団干す回数を減らし
シーツも汚れなければ洗わない
夫のアイロンがけもしない
夕飯の皿洗いはしない
少しづつ気持ちが楽になっていきました。
子育てで気付かされた
今まで正しいと思っていた価値観を 子どもが壊してくれたように思います。
そして無理をしてきたことにも気づかせてくれました。
生まれてきてくれて、そして母親にしてくれてありがとう!
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